TinyCAPS Title 自動番組送出 システム
コミュニティFM局向け自動番組送出システム【TinyCAPS(APS, APC)】
Automatic Programing System for small radio stations.

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ノートパソコンだけで動くAPS(自動番組送出システム)TinyCAPSV
 TinyCAPSはXPでしか動かず、2014年サポート終了後、セキュリティの懸念やXPで動作するパソコンの確保が問題となった。Win7-10で動作しAPIを公開しているオーディオボードが見つからないため、発想を変えPC上に仮想ミキサーを組み込むこんだTinyCAPSVを開発した。勿論Windows7-10で動作する。 TinyCAPSVはUSBオーディオインターフェイスを介した3chの外部音声とハードディスク内のCMと録音番組及び緊急音源を再生する。 ディフォルトではch1にNET音源、ch2にはスタジオ、ch3は予備を割り当てている。多くのコミュニティFM局はCMや録音番組以外は生放送スタジオとJ-WaveなどのNET音源の2ソースで運営しているので十分な素材数と考えている。


【運用例】

【操作画面】

 左写真はTinyCAPSVをモバイルノートパソコン(MSI U200)にインストールした動作検証を兼ねた運用例、パソコンとオーディオインターフェイスだけでAPSが構成されている。例ではUA-25EXを介しているが、簡易なタイプでも十分動作する。U200は画面が小さいため外部モニターを拡張モード接続し、TTM.exeアプリケーションでタイムテーブル表示とアンタイム処理を含むTakeやSkipを行っている。APS本体でのタイムテーブル表示は必須でなく、LAN接続した生放送スタジオ内のPCでTTM(TimeTableMonitor)を動作させればモニターできる。したがってLANケーブルさえ引けば事務室など別室でタイムテーブル表示と緊急操作ができる。

 右写真はTinyCAPSVと仮想ミキサーの操作画面である。仮想ミキサーの左下フェーダーNo.1-3列に外部音声、No.4列にCMと録音番組を割り当てOAデータに従って各フェーダーを操作する。スイッチャーやクロスポイントは勿論TinyCAPSでは必要だったオーディオボードを含むハードウェアは不要、パソコンとUSBオーディオインターフェイスだけでAPSの心臓部が完成する。更にOAデータやCMなどの放送素材はPC内HDDに内蔵しているので非常にコンパクトでシンプルな構成である。

 例に用いた古く非力なモバイルパソコンU200は時に負荷100%を超え不安が残るが、別に検証した富士通LIFEBOOK A531/DXでは安定稼動を確認している。最新PCを使えばより安定した動作が期待できる。データ形式など仕様はTinyCAPSと統一している。

TinyCAPSVは「放送技術」2017年12月号で紹介されました。

【追記 3/7,2018】TinyCAPSV初導入
2018年3月、S市のコミュニティFM局でTinyCAPSVを採用していただきました。左写真ミキサー奥のラック上のデスクトップPCとオーディオインターフェイスでAPSを構成しています。非常にコンパクトでシンプルです。

 まだ実績がなかった為、現地でTinyCAPSVシステムのデモンストレーションを行い、それを見て導入を決めて頂きました。現在、他局からも問い合わせをいただいています。

 この局はAPS不要とのコンサルティングを受け開局したものの、全時間手動運行が負担で局員の疲弊が甚だしく、APS導入を決めたそうです。現設備を全く変更せずにTinyCAPSV出力を送出用ミキサーに入力することでAPS運用ができました。
 
【設置例】

【TinyCAPSV画面】

【追記 3/28,2018】TinyCAPSV導入


【設置例】
   2018年3月、H市のコミュニティFM局でAPSをTinyCAPSVに更新していただきました。写真奥のラックにAPS本体とオーディオインターフェイスを設置し、手前右のEDPSでタイムテーブルを監視しています。スタジオではLAN接続されたパソコンで同じタイムテーブルを見ながら生放送を行います。

 緊急時スタジオから直接送出できるAPSの機能に加え、一挙動でAPSを物理的にバイパスしてスタジオから直接OAできるように演奏所を改修しました。APS故障時には直ちにスタジオ送出でき、APSの実体はパソコンだけなので管理も容易です。

【追記 4/9,2018】バージョンアップ
 TinyCAPSVとTTM(TimeTableMonitor)の最新バージョンは其々3.03と2.57です。共に1.00から始まり大改修は整数部を、中改修は1/10の位を小改修は1/100の位を 桁上げしています。改修を続けた結果、APSの全機能をTTM(TimeTableMonitor)からリモート操作できるようになりました。APSパソコンを直接操作するとオペミスで放送事故が増えるという苦い経験から、LANでつなげたEDPSパソコンからAPSを操作運営するスタイルを提案しています。

 TTM(TimeTableMonitor)を使えばスタジオではタイムテーブルを見ながらアンタイムTake処理や次データのスキップ(Skip)処理やニュース速報などに対応したスタジオ緊急割り込みを行い、事務室ではスタジオと同じ機能に加えEDPSとしてオンエアデータ更新などのデータ処理のほか、広範囲の緊急操作を行えます。場合によってはAPSパソコンを隠したアンタッチャブルな運用もできます。

【追記 11/4,2018】最新TTM(TimeTableMonitor)
 最新TTM(TimeTableMonitor)のコントロールダイアログはTinyCPASVのダイアログと統一且つ同期しています。 右写真上部のダイアログがTinyCPASV、下部がTTM(TimeTableMonitor)のもので制御部分は同じです。

 LAN接続されたEDPSパソコンにインストールしたTTM(TimeTableMonitor)でTinyCPASVの全機能を制御・監視できます。 この結果APSパソコンを直接操作する必要が無くなり完全アンタッチャブル運用が可能です。
 
【TinyCAPSVとTTM】
【追記 1/23,2019】TinyCAPSV導入
 2019年1月H市のコミュニティFM局にTinyCPASVを導入していただきました。
長年使用中の現用APSが不調になる前の予防措置として当面は現用APSのバックアップとし動作検証を続け、時期を見て更新と伺っています。 ご担当者が新しい機器の操作に慣れる時間が取れるのがメリットです。

【追記 2/14,2019】新機能
 最新バージョンのTinyCAPSV(3.33以降)にスタジオタリー制御を想定したリレー制御機能を追加しました。TinyCAPSの動作を規定するConfiguration.txt内の記述でタリー制御する外部入力を選択することができます。

【追記 5/13,2019】TinyCAPSW
 外部入力5chのTinyCAPSWが完成しました。TinyCAPSVの全機能を継承しています。

 詳細マニュアルはこちらからダウンロードできます。
不明点などこちらからお問合せ下さい。現地でのデモンストレーションも可能です。

藤嶋放送技術研究所(藤嶋正己) m-fujishima@sweet.ocn.ne.jp
〒422-8005 静岡市駿河区池田1695-8 Phone:090-4864-9767 Tel/Fax:054-263-8581

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